日々思うこと

日常生活の中で思ったこと、感じたことや体験したことを気軽に書いていきます。

新人教育は実は「学び合っている」? ~指導した3つのことと、学んだこと~

私の所属する部署に新入社員(男子)が入社して2ヶ月。

 

私だけでなく、だんだんと他の社員からも仕事を頼まれるようになってきた。

本人もそれに一生懸命応えて、よくやっていると思う。

 

t-h79.hatenablog.com

 

この間、私も教育係として基本的な仕事を進めるときの考え方、意識について私なりに指導をしてきたつもりである。

 

私の経験を踏まえての指導になるが、もしかしたらお役に立てるかもしれないと思い、備忘録的な意味も込めて、指導したことで印象的だったことを挙げてみたい。

 

私たちからしたら基本的なことなのだが、彼ら新人にとってはそうではない。

その点を、常に忘れずに心掛けたいと思う。

 

たくさん書くと長くなるので、特に3つ。

 

敬語の使い方

テレワークのとき、私あての確認依頼のメールで「確認願います」という書き方で送ってきたことがあった。

「説明ありがとうございます」という書き方のメールも受け取ったことがあり、この記載は、立場が上の人へのメールの記載の仕方としてはちょっとぶっきらぼうな印象に受けとれてしまう。

 

今後、他の人へメールを送る機会も当然に多くなるので、ちょうど良い機会だと思い以下のことを伝えた。 

(伝えたこと)

〇「確認願います」は「ご確認お願いいたします。」とする方が良い。

〇相手に依頼をするときや相手の行動に対しては、「ご」(あるいは「お」)をつけることが仕事をするうえでのマナーとなる(メールでも言葉でも同じ)。

〇例えば、

 「出席お願いします。」→「ご出席お願いいたします。」

 「説明ありがとうございます。」→「ご説明くださりありがとうございます。」

 「電話ありがとうございます。」→「お電話ありがとうございます。」

 〇言葉一つで相手が受け取る印象が変わるので、意識していくと良い。

今では、誰あてのメールでもきちんと意識して記載をするようになっている。

細かいことに感じるが、使い慣れないと敬語は本当に奥が深いし難しいものだと思う。

 

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まず自分で考えてみること/分からない点は遠慮なく質問すること。

一度、ある作業を頼んだ時、あえて手取り足取り説明せず主旨だけ説明して、「分からないところがたくさん出てくると思うから質問してほしい。」と言って指示をしたことがあった。

 

まだ早いかな…とも感じたが、「言われたことだけでなく、自分でも考えてもらい不明な点を質問してきてもらう」ことを期待してのものだった。

 

翌日、期待どおり、自分なりに考えてきたようでたくさんの質問を出してくれた。

彼には、質問の回答をしたうえで私の期待したことを説明して、以下のことを伝えた。

(伝えたこと)

〇作業するにあたって、どのように進めれば良いか色々と考えてもらえたと思う。

〇「まず自分で考えてみること」「分からない点は遠慮なく質問すること」。

〇この2つを心掛けることで仕事により深く入り込むことができるし、仕事の内容を詳しく知ることもできる(知識も増える)ので、「これは自分の担当する仕事だ」という当事者意識も強く持つことが出来るようになってくる。

 〇今後もぜひ念頭に置いてほしい。

実感としてこの2つのことの大事さが、分かってもらえたのではないかと思う。

 

相手に共有する前に、まず自分で一度見直す習慣をつけること。

Excelでリストの作成を頼んだ時のこと。

指示した内容は漏れなく反映されていて、その点は合格点であった。

 

が、見返してみると体裁の細かいところで修正すべき箇所が多い。

 

 ・表の中に罫線が引かれていない箇所がある

 ・数字の半角と全角が混在している

 ・都道府県名を入れる列で「県」が入ったり入っていなかったり(「青森」「岩手県」「秋田」のように)…。

  

彼には、誤りの箇所の指摘をしたうえで以下のことを伝えた。

(伝えたこと)

〇一度、作成が終わった段階で自分でも見直すことを心がけると良い。

〇せっかくしっかり作業ができているのに、見栄えで相手の印象が落ちてしまうのはもったいない。

〇完璧にはできなくても、一度見直しをするだけでも、何点か自分で気が付ける箇所があるはず。

ミスを少なくしたいという意識は彼も以前から持っていて、また、この点は私自身も、伝えながら「自分もこれから、より注意しなくてはならないな…」と思ったものだ。

 

 

…なお、彼は元々明るい性格なのだが、挨拶が実にはきはきしてしっかりしている。

 

<出社した時>

 (出勤時に)「おはようございます。」

 (課長に)「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」

 

<帰る時>

 (課長に)「今日はこれであがります。お先に失礼します。」

 (課内のみんなに)「皆さんすみません、お先に失礼します。」

 

「お先に失礼します」の言葉や、朝と帰りには課長にも個別に挨拶をすることなど、着任当初に私が指示をしたのだが、彼なりに言葉をプラスしたようで、期待以上にしっかりと挨拶ができていることに感心してしまった。

 

これは、挨拶をされた方も気分が良い。

 

以前も書いたことがあるが、やはり挨拶は人間関係の基本だな…と、彼の挨拶を通じて、自分自身を振り返らねばならないな…と改めて感じたものだ。

 

これまでのことを振り返り、「より自分自身もミスをしないようにしなくては。」「相手が気持ちよくなれるような挨拶をできているか?」といった意識を改めて持つきっかけにもなっていることを考えると、もしかしたら私自身も彼の指導を通して学んでいるのかもしれない。

 

そう感じることが最近、よくあるのだ。

 

 

…今夜の東京は月がとても綺麗。

 

明日は3年ぶりの皆既日食が見られる日のようですね。

夜8時9分過ぎから、約19分間らしいです。

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