日々思うこと

日常生活の中で思ったこと、感じたことや体験したことを気軽に書いていきます。

コロナ対策について思うこと。

・自分が模範を示すこと。

・相手の気持ちを考え、寄り添うこと。

 

仕事をする中でだんだんと立場が上になり、後輩や部下となる社員への指導をする機会が増えるにつれて、この2つのことの大切さをひしひしと感じている。

 

指導はもちろんするものの、自分が模範を示すことで相手はその行動を見習うようになるし、かける言葉一つで相手のモチベーションは容易に変化する。

自分自身の行動・言動は意外と相手に見られていることが多いので、気を付けたい点である。

 

本題に入ると、これらのことはまさに現在のコロナ対策にも言えることだと考えており、私が考える、現状のコロナ対策における一番の問題点は対策の内容以上に、陣頭指揮をとる関係者が

 

・模範を示せていないこと

・人の気持ちに寄り添うことができていないこと

 

だと思うのだ。

 

模範を示せていないこと、人の気持ちに寄り添えないことは似ているとも思うが、この2点が特に大きいのではないだろうか。

 

私は、とてももどかしく感じている。

 

「模範を示せていないこと」については、昨年末の菅総理のステーキ会食に始まり、その後も国会議員や官僚など行政関係者の会食への参加がとても多いことが挙げられる。

 

最近だけでも、先日の日本医師会の中川会長のパーティーへの参加や、玉城沖縄県知事のバーベキューを開催していた件など、挙げれば枚挙にいとまがない。

 

理由がどうであれ、模範を示すべき人達=実際に自粛を要請する側がこういう状態では、言うことなど聞く気になれるはずがない。

 

路上飲酒など、一部のハメを外している者達がクローズアップされがちだが、感染防止のためにこの1年以上、自粛生活をして、外出や外食なども控えている方々が大多数であると思う。

その気持ちを踏みにじる行為だからだ。

 

この大多数の方々の気持ちを、模範を示す人達が「分かっていない」ことが「分かってしまう」。

これは、大変悲しいことである。

 

もう1つの「人の気持ちに寄り添うこと」については以前から気になっていたことなのだが、陣頭指揮を執る関係者が訴えかける言葉に「思いやり」が感じられないのだ。

 

例えばコロナ対策で特に前面に出ることの多い菅総理や西村大臣、小池都知事などの記者会見を見ていると、揃ってどうにも話し方が事務的で、自粛生活を続ける方々、医療に従事される方々、経済的に打撃を受けている方々などへの労いの言葉が非常に少ないし、その気持ちが伝わってこない。

 

もう少し、頑張っている方々への感謝や、ご苦労されている方々への労いの気持ちを伝えて、「責任をもってリーダーシップを執り、全力で対策をするからついてきてほしい。」という気持ちを示した力強い言葉を聞きたいと感じているのは私だけだろうか。

それはないものねだりになってしまうのだろうか。

 

だが、私は、国民が今求めているのはこの感謝・労いの気持ちと、力強い言葉ではないだろうかと思うのだ。

 

極端な話、嘘でもいいからそのような気持ちと言葉を発信してほしい。

 

前回書いた宝島社の広告とも関連するが、菅総理率いる政府のコロナ対策は確かに後手に回っている感はある。ワクチン接種の遅滞・混乱や、病床の確保など医療従事者への対応はその最たるものであろう。

だが、正直なところ私は今の政治家の中で、菅さんでなく誰が総理大臣になっていたとしてもこのコロナ禍の対応には足踏みをしていただろう、と思っている(残念なことだが)。

 

適切な対策を執ることは当然に重要なことなのだが、政府や都道府県知事などリーダーとなりコロナ対策の陣頭指揮を執られる方達にはまず「自粛を続ける方々、医療に従事される方々、経済的に打撃を受けている方々などの、人の気持ちに寄り添う」ことをもっとしてほしいのだ。

 

冒頭で書いた通り、見せる行動一つでも、かける言葉一つでも、人は変わってくる。

自粛生活、医療対応、経済への打撃…。一人一人が様々なご苦労をされている中で、そのご苦労が少しでも報われるような気持ちになれる言葉を発信してほしいし、模範を示してほしい。

 

心からそう思う。

 

難しいことではないはずだ。

 

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。