たくさんある「ジョギングの効果」
暖かくなると私はジョギングをしたくなる。
個人的にはやはりジョギングを本格的にするのはこれからの季節で、感染症対策もしつつ楽しめればベストである。
私は実は、子供が産まれる前までマラソンをやっていた。地元のハーフマラソンには毎年参加していたし、10年前に一度だけ、ダメもとでエントリーしたところ当選して東京マラソンに参加したこともあり、そのための練習はもちろんだがジョギングも当時から続けていたこともあって、数少ない、長く続けている趣味の一つとなっている。
ジョギングの良いところは、何といっても
「手軽に始められること」と「いつでもどこでも始められること」。
極端なことを言えば、ジャージとシューズがあればそれだけでジョギングを開始できてしまう。朝・昼・夜、いつの時間でもできるし、場所もあまり選ばない運動である。暑い日は熱中症の恐れがあることや、当たり前だが人や自転車などの通りが多い場所は危険なので、それだけは注意すべき点だろうか。
そしてタイトルのとおり、ジョギングをすると身体だけでなく精神面でも様々な効果があり、ジョギングをしているときを思い起こすと大いにそのような面はあったかと思う。科学的な面は私の方で深く分析できていない箇所もあるが、具体的な効果は以下のようなこと。
免疫力、持久力、体力がアップする
ジョギングを始めてから風邪を引くことが格段に少なくなった。これは間違いなくジョギングによる免疫力のアップが大きい。
これは体に負荷をかけることで、体内のエネルギー生成工場とも言われる「ミトコンドリア」が増加してエネルギーの生産量が増え、これが免疫力や持久力、体力の向上に繋がっていることが要因である。
脂肪を燃焼させる
ジョギングのような有酸素運動では、酸素を使って身体に蓄積されている脂肪を燃焼させてエネルギーとして使用する。ダイエット効果があると言われるのはこの点が関連している。
脂肪を燃焼させるとき、脂肪を分解するリパーゼという酵素が働くことでより燃焼が進むようになる。なお、リパーゼの働きが悪くならないためには、水分補給をこまめにすることが望ましいようだ。
夜によく眠れる
ジョギングのような適度な運動をすると、身体の疲労感も適度に出てくるのでぐっすりと眠りやすくなる。そうなることで頭(脳)も疲れを取り除くことが出来るようになる。一石二鳥である。
ストレスが減る
メンタル面でも効果がある。人はストレスを抱えるとコルチゾールというストレスホルモンが大量に分泌されるのだが、ジョギングをすることでコルチゾールが分泌されるバランスが元に戻り、減少させることでストレスを減らすことが可能になるのだとか。
爽快感が増加する
ストレスの減少に加えて、爽快感も増加する。これはジョギングをすることで神経伝達物質の「セロトニン」が分泌されることが要因。
セロトニンとは、抗うつ薬に使用される、満足感や幸福感を生み出す物質。ジョギングをするとセロトニンが分泌されるのは、セロトニンはジョギングのような一定のリズムを刻む運動をすることで活性化するからというのがその理由。ストレスが減り、爽快感も増えると考えると、改めてジョギングの精神面での効果の大きさに気づかされる。
不要なことを考えなくなる
暇な時間があるとついつい要らぬことやつまらぬことを考えて気持ちが沈んでしまうこともよくあったりするかと思うが、ジョギングは体を動かしながら一人で集中して走ることが多いので、軌道に乗れば乗るほど無心になることが出来る。
つまらないことを考える気にならなくなる、と言えば良いだろうか。いや、そもそもそんなことすら頭の中にない状態だろう。気がついたら身体も頭もすっきりして、気分も向上しているはずである。
記憶力や判断力などを向上させられる
これは初めて知ったのだが、運動で筋肉が鍛えられるのと同じ構造で、ジョギングのような運動をすることで脳の海馬や前頭葉が鍛えられて発達するらしい。そうなることで記憶力の向上や判断力の向上などのメリットがあるようだ。
また、海馬や前頭葉への血流も増えることで頭も活性化される。ジョギングの後、頭がすっきりした気分になるのはこのことも関連しているようである。
このとおりジョギングには様々な効果があり、その効果は科学的に明らかになっていることも多い。ただし、やりすぎは禁物。ハードにやりすぎると逆に疲れがたまりすぎて身体には良くないし、乳酸のような疲労物質が蓄積することで却って免疫力の低下につながり風邪を引きやすくなってしまう。そうなるともはや逆効果で、何のためのジョギングなのか、となってしまうので注意が必要である。
スロージョギングとして気軽に、適度に、自分のペースで走ることでジョギングが肉体的にも精神的にも向上をもたらしてくれるのではないだろうか。
暖かくなるこの季節、軽くでも良いので走ってみてはいかがだろう。