長所と短所は紙一重 ~ポジティブシンキング~
物事は考え方次第で、悪い方ではなく良い方にも解釈することができる。
意識的にでも「物事を良い方に解釈する」ことで、自分にも、接する周囲の人達にも良い影響を及ぼすことが出来るのではないかと、最近特に感じている。
私も性格はネガティブな方であり、つい悪い方向に物事を考えてしまう癖がある。特に性格についてはなかなかポジティブに考えることが難しく、ともすれば自信を失ってしまうことになりがちであった。
しかし、自分の中で短所だと思っていること、あるいは相手に対して短所だと思っていることも、ちょっと考え方・見方を変えるだけで容易に「長所」として考えることが出来る。そのことを気が付いたのは、というか自覚したのはつい最近のことであった。タイトルのとおり「長所と短所は紙一重」とはよく言われることであるが、正にそのとおりだと今になって思う。
ここでは、「短所」として使われる言葉について、考え方・見方を変えるとどういう「長所」に変身するのか、考えてみた。自分が考えてしまう自分のネガティブな一面も思い起こしつつ、思いつく限りで挙げてみたい。
・消極的/受け身 → 慎重・控え目・でしゃばらない
・でしゃばり → 積極的
・行動が遅い/優柔不断 → 思慮深い
・せっかち → 行動が早い
・おせっかい → 気が利く/気が回る
・下手 → 伸びしろがある
・諦めが早い → (諦めるという)決断力がある
・行き当たりばったり → 臨機応変
・あがり症 → 真面目に取り組む
・堅苦しい → 礼儀正しい
・真面目過ぎる → 誠実な性格
・気が散りやすい → 様々なことに関心が持てる
・頑固 → 強い意思を持っている
・細かい → 緻密・丁寧
・気が弱い → 優しい・思いやりがある
・主体性がない → 人の意見を素直に聞ける
・飽きっぽい → 切り替えが早い(好奇心旺盛)
・アバウト → おおらか・マイペース
・心配性 → 配慮、気配りができる
・ネガティブ → 自己分析ができる
とりあえず20個出してみた。なかなか頭を使う。人によって違う考え方・見方もあるかもしれないが、私が感じたのは上記のとおり。
もちろん、短所で挙げた箇所が度を越していて、周囲に迷惑をかけているレベルになってしまうとそれは短所でしかない、というケースもあり得るのでその点は見極めが必要である。
しかし、仮にこの短所について自分がそう感じている場合でも、相手が持っている(と自分が思っている)場合でも、このように考え方・見方をポジティブなイメージに変えるだけで、自分や相手に対する意識もきっと変わってくるのではないだろうか。特に自分を認めてあげたいとき、相手を褒めるときには効果を発揮するように思える。
大事なのは、そのように考えて相手を見つつ褒めてあげると(あるいは指摘してあげると)、褒められた相手だけでなく、褒めた本人も気分が良くなる点である。少なくとも、例えばではあるが「心配性だな。」というより「色々配慮できるのはすごい。」という風に見て、言ってあげた方が、お互い気分が良いに決まっている。
もっと早くこういう考え方を知っておけば良かったな…と思う。意識的にでも「ポジティブシンキング」を行うことが、とても大事なことなんだなと感じている。
最後に、貧しい人々を救うことにその生涯を捧げ、ノーベル平和賞も受賞したマザー・テレサは以下の素晴らしい名言を残した(5つの気をつけなさい)。ご存知の方もいらっしゃるかと思う。
思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから
この名言で私が注目したのは最初に「思考」が来ることである。考え方(思考)が人の性格、そして運命を形作ることの一番の基礎となることを、このマザー・テレサの名言は示しているように解釈できるのだ。
いつも同じ考え方をしていると、それはいつしか癖になる。それを悪い方にではなく、良い方に考える「癖」がついたらしめたもの。僭越ながらマザー・テレサの名言を拝借すれば、その良い方に考える癖がついたとき、人は言葉が変わり、行動が変わり、習慣が変わり、性格が変わり、そして運命が変わっていくのだろう。そう思っている。