ネガティブな感情を持った時。
ポジティブ心理学の中では「ネガティブな感情は否定しないもの」とこれまでのこのブログの中でも書いてきたが、最近、ネガティブな感情のことについて調べていたところ、感情がネガティブになってしまう時のある共通点を見つけた。
それは、
「ネガティブなことを考えているのは、自分のことを考えているとき。」
「自分のことばかり考えているとき。」と言う方がより正確なのかもしれない。
このことは私はこれまであまり意識しておらず、はっとさせられたことであった。
確かに、
どうせ自分はダメなんだ。
なんで自分だけこうなんだ。
もう嫌だ、俺なんて。
仕事行きたくないな…。
失敗したら笑われる。
など、ネガティブな言葉を思い返すと確かに自分のことや自分の気持ちが基準になっている。
これは相手のことを考えているときも同じで、例えば、「あいつはすごい」と素直にそう感じられるのなら良いのだが、そこに比較の感情が入り、
「あいつはすごい。それに比べて自分は…」と自分の至らなさを責めてしまうことになってしまうと、相手のことを考えているようでいて自分のことを考えてしまっている、という状態に陥る。
そこには、その相手を認めたり、見習ったりしようとする思いはない。自分と比較して相手をうらやむ気持ちだけが先行してしまい、視野が狭くなってしまっているともいえる。
そして、これも調べて改めて「そのとおりだな…」と実感したことなのだが、このネガティブな感情をポジティブに持っていく考え方の一つとしては、
「人のために何ができるかを考える」こと。
ここでいう人のために、とはもちろん、人をうらやむ、などといったマイナスのことではなく、人の役に立つことである。
誰かの役に立ちたい。
両親、妻(夫)、子供、友人、恋人、仕事仲間、お客様…。
両親に親孝行をしてあげたい。
妻にプレゼントを買ってあげたい。
夫が喜びそうなご飯を作ってあげたい。
子どもが楽しめそうな遊びを考えたい。
この前見つけたおいしいお店に友人を誘いたい。
恋人にデートで楽しんでもらえるプランを計画したい。
仕事仲間に気持ちよく働いてもらいたい。
お客様にありがとう、と言ってもらえるようになりたい。
などなど…。
こう挙げていくと、これも確かに、「人のために何の役に立てるか」を考えているときにはネガティブなことは考えていないことに気がつく。
考えていないというか、ネガティブな感情が入り込む余地がないとも言える。
ただ、一方で、自分のことであっても「自分はどうしたいか」「自分は何をしたいか」といった前向きなことであれば考えていくのは大事なことなので、
自分のことを考える=ネガティブな感情になる
の等式は成り立たないが、
ネガティブな感情になる=自分のことばかり考えている
という逆の等式は、ある程度は成り立つような気がした。
「人のために何ができるか」を考えることで気持ちもポジティブに切り替えられる。
と、考え続けていくと、やはり人間は「人と人との関わりの中で生きること」がとても大事であることにも気づかされる。
ネガティブなことを考えているときは、人のことを考えず自分のことばかり考えている状態に陥っていないかどうか、振り返る必要があると感じた。
あるいは、ネガティブな感情を持ってしまったときに気が付く必要があると感じた。
そのうえで、ポジティブ心理学の観点から考えると、そう考えている自分のネガティブな感情を否定せず、そう考えてしまうのも本当の自分なんだ、と受け入れて(認めて)、ポジティブなこと(ここでは、人の役に立つためにできること)も色々考えていくのが良い方法なのだろう、と思う。
ちょっと固い話になってしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。