ちょっとだけランクの高いことを経験してみる。
所用で午前中に有給休暇をとった日があり、その用事も終えて午後まで時間があったので、前から行きたいと思っていた喫茶店に入った。
JR日暮里駅・東口を出てすぐの「カフェ&レストラン談話室 ニュートーキョー」。
以前「散歩の達人」という雑誌でこの喫茶店が紹介されており、一度行ってみたいと思っていたお店であった。
日暮里駅東口を出てすぐ目の前。1階にドラッグストアがあるビルの2階。
なお、この写真は南口方面から撮影したもの。
さすがにお店の中までは撮影できなかったが、いつも行くようなチェーン店のカフェとは違って、うまく言えないのだがなんとなく「大人の喫茶店」というピンとした空気を感じた。
(お店の中の様子は食べログで見られるので、もう一度貼っておきます)
お客さんは、PCを広げたり新聞を読むサラリーマン(皆さん50代くらい)や、もう少し年代が上の方達が多かった。
ブレンドコーヒー:1杯480円(税込み)。
コーヒーにはあまり詳しくないが、いい意味でのコーヒーらしい苦みがあり、ちょっとだけ高級感を味わえて、テンションも少し高まったような気がした。
コーヒーを飲みながらマラソンの雑誌を読んだり、読み終わってからは何をするともなくぼ~っとして、ときおり天井のおしゃれな照明を見上げたりしながら頭の中を空っぽにしていた。
スマホを出して何か見ようと思ったのだが、その時間もなんだかもったいないように感じて、一度出してまた上着のポケットにしまった。
滞在時間は約1時間弱。
長居してしまったな…とお店に申し訳なく思ったが、ゆったりと、かなり贅沢な時間を過ごすことができた。
コーヒー1杯に480円を出しても、かえって得したような気分になれた。
いい経験ができた。
せっかくお金を出してコーヒーを飲むなら、たまにはちょっと高級な喫茶店に入ってみたい。
それが、このお店を選んだきっかけであった。
「喫茶店に入る」ということだけ書くといたって普通のことのように思えるが、「行くお店のランクを上げる」(それも初めてのお店)ことがポイントで、新しい経験をすることもさることながら、少しランクの高いことを経験することで、自分自身の経験値も高められると思うのだ。
「人としての幅が広がる」とも言える。
私は以前、ビートたけしが著書の中で、人としての幅を広げることについて以下のように書いていたことを思い出す。
コーヒーではなくランチの話だったが、大方このような内容だった。
サラリーマンだったら毎日毎日、お昼に同じようなチェーン店に行って安いものばかり食べてたって何の成長も発見もないんだよ。
安いものを食べるお金を3回節約して、そのお金で1,000円のランチを1回食べる。
そういう新しい経験をすることで、人間としての幅が広がっていくんだよ。
本当そのとおりだな、とその時、大いに納得した。
とても分かりやすい経験値の高め方だなと思った。
この言葉がきっかけで、私はたまの外食をするときも、1,000円のようなちょっと高めで、かつ入ったことのないお店を見つけて食べるようにしている。
もちろんチェーン店も実は結構好きで、ファミレスやカフェに行くこともある。だが、ついつい、飲むも食べるも同じお店、安いお店ばかりを選んで行ってしまうことはやはり変わり映えのない毎日を過ごすことになり、新しい経験をする機会も失ってしまうのだろう。
たまにはこのようにちょっとだけランクの高いことを経験してみることで、ここまで書いた通り経験値が増える→人としての幅も広がってくるだろうし、また、自分に自信もついてくるはずである。
ネガティブな人も、ポジティブになれるかもしれない。
ちょっとだけランクの高いことを経験してみること。
それは、それほど難しいことではないような気がした。
緊急事態宣言がさらに延長となった地域もある中、外で頻繁に飲食することはまだまだ難しいのかもしれないが、ここで書いたことはお店での飲食に限らないと思うので、今後も、またこんな経験を探していければ良いかなと思っている。
飲食ばかり思い浮かんでしまうが、例えば家飲みのお酒のおつまみでちょっと高級なものをネットで探し、取り寄せて楽しむ、などというのも該当するだろう。
…そうなるとやっぱり節約ですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。